ウォーレン・バフェット
出典:ダイヤモンドオンライン

逆風の時でもお金を増やす125の知恵を史上最強の投資家がお金を増やす知恵を伝授している書籍「バフェットの教訓」の参考になるポイントを要約します。

著者のメアリーバフェット氏はバフェット氏の一番弟子であり、デビッドクラーク氏はバフェット家と長年付き合いのある人物なんです。

参考になる大切なポイントは4つです。

  1. お金持ちになるには「複利」を使う
  2. ビジネス成功のカギはお金をかけない」
  3. 長期的に成功するには「メンテナンス」が必要
  4. 成功のカギは「待つこと」

お金持ちになるには「複利」を使う

伝説の投資家が教えるお金持ちになる方法について全部で125個ありますが、参考になる部分を抜粋して要約します。

ルール1

絶対に損しないこと

ルール2

絶対にルール1を忘れないこと

とにかくお金を損するなという教訓です。人生の初期の段階で損してはいけないと述べています。お金持ちになるには、財産を複利で運用することが大切です。複利で運用する場合、多ければ多いほど良いので損をしてしまうと複利の効果が半減してしまうからです。

例えば、1000万円を10%の1年複利で運用していくと、20年後は約6700万円です。5700万円の利益となりますこの1000万円を何らかの理由で900万円を失い100万円で運用していた場合の20年後は約670万円となります。570万円の利益にしかならないのです。

5700万円と570万円、この違いはもう埋めることはできません。それだけ複利の力は絶大で、使い方ひとつで運命が変わってしまうのです。だから人生の初期の段階で衝動買いをしたり、安易に投資したりしてお金を損しないようにしなければなりません。

お金持ちになるには、「複利」を使うこと、そのために「損をしないこと」をルールにするのが絶対条件なのです。

ビジネス成功のカギはお金をかけない」

伝説の投資家ウォーレンバフェットが唱えるビジネスに関する教訓は、成長に大量の資本を必要とするビジネスと成長に資本を必要としないビジネスとでは天と地ほどの差がある。

これはバフェット氏の長期保有戦略の核にあたる部分です。なぜ成長に大量の資本を必要とするビジネスはNGなのかというと株自体の価値は上がっていないからです。

例えば、成長に大量の資本を必要とするビジネスは、製品をリニューアルしてお金を再設計費用として計上します。すると業務拡張、異業種買収、自社株買いに回せる資金が減ってしまいます。反対に、成長に資本を必要としないビジネスは、余剰金を業務拡張、異業種買収、自社株買いに回せます。

すると、一株当たりの利益を上げることができるので、最終的に株価を上昇させる可能性が高いのです。バフェット氏は新規設計と設備投資に絶えず資金を必要とする会社には投資していません。製品のリニューアルや工場設備再構築にお金を投じる必要のない企業に投資しています。

このような会社は、自社株買いという株価の成長に必要な活動に大金を振り向けられるので、長期にわたって株を保有することができるのです。これは株投資に限らずビジネスでも応用できます。

資金をかけずに事業を回していくことはビジネスを成長させるカギです。ビジネスはいかにお金をかけないかが大きな分岐点となります。

長期的に成功するには「メンテナンス」が必要

伝説の投資家ウォーレンバフェットが教える「メンタリティ」についてです。

バフェット氏は、

常に心身を鍛錬すべし。
決して心身の定例を怠るなかれ。

じっくり時間をかければあなたは、
自らの心を強化することができる

人間の主要資産が自分自身だとすれば、
必須なのは心身の維持と強化である。

心身のメンテナンスを怠るなということです。意識の高い投資家なら、身体が資本ということは知っています。しかし、頭ではわかっていても実践できないのが9割です。

  • 規則正しい生活をする
  • 暴飲暴食しない
  • 定期的に病院に行く
  • 運動をする
  • 充実した教育

など、継続しにくいことをこなしていく必要があります。体だけではなく、学びを深めることも重要です。充実した教育は資産をさらに強化し、営利能力を最大限に引き出すことができます。長きにわたって成功するために、心身のメンテナンスを怠らないようにしてください。

成功のカギは「待つこと」

投資に限らず人生を成功させるには、心身のメンテナンスも必要と理解しました。次に「能力に関すること」です。

バフェット氏は、

能力の範囲内に投資先が見つからないとき、
我々は範囲を広げない我々は待つ

自分の手の届く範囲内で勝負すること、自分の能力の範囲以外は手を出さないことを意味しています。私たちは、努力すれば成功する、諦めなければ勝てる!と考えてしまいます。

この考えは、自分の能力を超えて勝負することなのでリスクが大きいです。バフェット氏も、自らが理解できる能力の範囲内に重点を置き、能力の範囲外であれば見向きもしません。

株式市場で成功するには、優良企業を適正価格で買うしか方法は無いからだそうです。もし自ら理解できる範囲内で、価格も魅力的な投資先が見つからない場合、待ち続ける必要があります。

投資とビジネスは、自分の理解できる範囲内で勝負することが成功へのリスク回避なのです。

「バフェットの教訓」まとめ

  1. 複利の力を使うためにお金を貯める
  2. お金を使わない仕組みを構築する
  3. 心と体と頭にも投資する
  4. 自分が理解できる範囲内で勝負する

伝説の投資家バフェット氏の「バフェットの教訓」を参考になるポイントを要約しました。もっと深読みしたい、125個すべて知りたいという方は是非読んでみてください。参考になれば幸いです。